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高岡城関係資料　多可遠哥（たかおか）城図


多可遠哥（たかおか）城図　多可遠哥（たかおか）城図　裏書

　【年代】不明
　【法量】タテ46.0㎝×ヨコ29.0㎝
　【材質】紙本墨書
　【所蔵】金沢市立玉川図書館　近世史料館（加越能文庫）


　外の高岡城絵図や、現状の高岡古城公園と見比べてみても、曲輪の大きさや形、また堀の形など大幅な相違が認められる。タカオカの表記も「多可遠哥」と変体がなを宛てている点をはじめ、どの類型にも当てはまらない極めて特異な“珍品”といえよう。
　裏に貼付された付箋に「多可遠哥城／麁（粗）図」とあるように、墨線には乱れがあり、定規を当てられていないと思われる線もある。
　大手口には「追手」、各曲輪を結ぶ橋には「土ハシ」とある。
　本図で最も特徴的な点は、小竹藪は描かれておらず、本丸より大きな三の丸の北に小さな曲輪が独立してある点（この曲輪は何丸というのだろう？）であろう。

　『越中高岡古城図「小図」』(No.7)は本図と唯一の同系のものだが、こちらは定規で直線や彩色からみて本図の「清書」のような印象を受ける。そうすると本図は『越中高岡古城図「小図」』の下書きなのであろうか。この２図の相関関係は不明である。






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原本作成日:2003年5月21日;更新日:2015年3月28日