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金象嵌三階松文二所物  キンゾウガン サンガイマツモン フタトコロモノ


金象嵌三階松文二所物

安川乾清作
目貫(めぬき。写真上の2点):幅4.0cm × 奥行1.2cm × 高さ0.3cm
縁頭(ふちがしら。写真左下が縁、右下が頭):幅2.2cm × 奥行3.6cm × 高さ1.2cm
江戸後期


 高岡彫金の祖・安川乾清(けんせい)の在銘作品。
 日本刀の柄や鞘には、鍔・縁頭・目貫・小柄・笄など様々な刀装具が組み込まれている。それらのうち、縁頭及び目貫を「二所物」と称する(笄が加わると「三所物」)。
 縁頭の縁は四分一(しぶいち。銀と銅の合金)地に素銅(すあか)を蝋付けしてあり、頭は魚々子打ち(ななこうち。彫金技法の一つ)した四分一の地金に三階松文様を金象嵌している。目貫にも同文様を金着せしている。
 初代・乾清は慶長年間、前田利長の高岡入城に従ってきた彫金(白銀)師と伝えられる。高岡白銀町に住み、代々乾清を襲名して、刀装具・装身具・煙管・文房具などを作っていたという。高岡御車山の古い金具などにその在銘作品を遺している。






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原本作成日:2002年7月1日;更新日:2015年3月28日