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前田利家桶狭間凱旋画  マエダトシイエ オケハザマ ガイセンガ


前田利家桶狭間凱旋画前田利家桶狭間凱旋画(部分)

本紙 縦120.0cm × 横54.8cm
絹本著色
明治初期頃


 信長から追放中の利家が、私的に参戦した桶狭間の戦い(永禄3年・1560)の首取り図。首を3つ得たと伝えられているが、本図には5つ描かれている。
 本図の様式は多く、原図は「槍の又左」の異名を持った加賀藩祖・利家にあやかり、藩士の士気を鼓舞するため、藩主が江戸後期の画家・岸駒(1756-1839)に描かせたといわれている。旧藩士の家などに数多くの写しが現存しており、首の数が写しによって違い、なかには7つ描かれているものもあるという。
 本図の落款は「蘭斎」、印章には「華陽」などとあり、いづれも岸駒の別号である。しかし、時代は新しく、恐らく明治初期、古くとも幕末は下らないであろう。
 金沢では特に正月に飾られ、加賀藩にとっての「神像」ととらえるべきであろう。




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原本作成日:2002年7月1日;更新日:2015年3月28日