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高岡城関係資料 『菅君雑録』五


『菅君雑録』五(慶長14年の2) 『菅君雑録』五(慶長14年の1)


 【年代】江戸中期
 【法量】
 【材質】紙本墨書
 【所蔵】金沢市立玉川図書館 近世史料館(加越能文庫)



 高畠定延編。全49冊。
 初代前田利家の誕生から延享4年(1747)までの前田家の歴史を編年体で集成したもの。
 高岡築城関連の記事があるのは、慶長10年(1605)から同19年(1614)12月までの出来事が記された第五巻である。
 慶長14年の富山城下の大火により、利長が魚津城に退避して、高岡築城に至る経過が簡単に記されている。
 本書によると、利長の高岡入城は慶長14年の8月16日となっているが、実際は9月13日である。他には、高岡新城の築城許可を貰いに駿府へ遣わされた使者・宮崎蔵人(大小将組・1200石)が往復11日で成し遂げ、褒美として白銀30枚と胴服(羽織)をもらったこと。そして築城には加越能三州の人民が人足として徴集されたこと、その負担(夫役=ぶやく,無償強制労働)が農作業に差し支えるので、銭で代納することを願い出たこと、またそれを「夫銭」のちに「夫銀」といったことなどが記されている。






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原本作成日:2003年5月21日;更新日:2015年3月28日