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開館40周年記念 特別展「心のふるさと 二上山」


<会期>平成22年7月31日(土)〜10月17日(日)
<主催>高岡市立博物館

<後援>二上山総合調査研究会
<協賛>富山県民芸術文化祭2010
<休館日>毎週月曜日(但し祝日は開館し、翌平日休館します)
<開館時間>午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

<入館無料>

チラシ表 チラシ裏



 二上山は高岡市北方にそびえる標高274mの山です。高岡では親しみをもって「ふたがみさん」と呼ばれ、そのたおやかな姿を見せています。越中国守・大伴家持は、奈良の二上山(にじょうさん)と同じ名前の山が国庁のすぐ近くにあることに感激し、「玉くしげ 二上山に鳴く鳥の声の恋しき時は来にけり」などの歌を詠み『万葉集』に収めました。
 二上山の名は、山頂とその西峰の城山(標高258.9m)を二柱の神に見立て、「二神山」と呼んだのが語源であるとされます。古来より神の山として崇められており、養老元年(717)に行基が勅を受けて二上山麓に養老寺(別当寺)を建立し、二上神(射水神社)を二上権現と称して祀ったという伝承をもっています。養老寺は多数の寺社を抱え、強大な力をもっていたが、源平、及び戦国の兵火により堂社が焼失しました。
 二上山は、また周辺を一望に見下ろせる「国見の山」として、戦略上も重要な山でした。南北朝の頃、守山城が城山を本丸として、二上山全域に築城され、現在「越中三大山城」の一つに数えられています。主な城主は桃井直常、斯波義将、神保氏張、前田利長へと変遷しました。麓には城下町が造成され、越中の政治・経済の中心となりましたが、慶長4年(1599)、利長の城代・前田長種が富山へと移ると、しばらくして守山城は廃城になったとされます。
 また、麓には二上射水神社、気多神社、国泰寺や、越中国庁跡(勝興寺)・国分寺跡など多数の寺社や史跡が現存しており、豊かな歴史・文化を今に伝えています。
 本展では二上山に関わる、古文書や絵図を中心に展示し、高岡市民の心のふるさと二上山のすがたを紹介します。



【特別講演会のごあんない】
 演題 「二上射水神社文書から見えること」
 日時 9月25日(土) 午後2時〜3時30分
 講師 佐伯 安一氏
(高岡市文化財審議会委員)
 会場 高岡市立博物館3階講堂
 聴講無料 申込不要(先着80名様)



【展示説明会のごあんない】
 7月31日(土)、8月21日(土)、10月16日(土)
 いずれも午後2時〜2時30分。聴講無料。
 当館学芸員が展示内容を分かりやすくご説明いたします。
 企画展示室受付前にお集まりください。



※本展の開催にあたり、当館と奈良県の香芝市二上山博物館とで連携し、相互に資料貸借等を行なう。二上山博物館では、「越中と大和 ふたつの二上山 −二上山麓の古墳時代−」(会期;平成22年10月2日〜同年11月28日)と題した特別展を開催予定である。当館からは石釧や管玉、金環などの桜谷古墳付近出土品や越中国分寺瓦などを貸与し、二上山博物館からは奈良県二上山の画像提供をうけ、越中・奈良両県にある二上山について展示・紹介する。

※また、高岡の二上山総合調査研究会(太田久夫会長)の協力をうけ、羽岡ゆみ子氏(同会幹事)、樽谷雅好氏(同、高岡市児童文化協会副会長)らより資料提供をうける。

※今年3月に新たに高岡市指定文化財となった、「二上射水神社文書」(同社文化財保存会蔵)の中から貴重な新発見史料を展示・紹介する。

※この他の主な出品予定資料
 ・前田利家安堵状(高岡市指定文化財)、前田利光安堵状〔国泰寺蔵〕
 ・射水郡二上山地境絵図(二上山養老寺慈尊院蔵)
 ・二上山城跡へ御登山道筋の図(高岡市福岡歴史民俗資料館蔵/高岡市指定文化財「杉野家古文書」のうち)
 ・獅子頭(2点)・天狗頭、ほか古面類(射水神社蔵)
 ・歌川広重(二代)画「諸国六十八景/越中青城山」(富山市郷土博物館蔵)
 ・越中守山城位置図(金沢市立玉川図書館近世史料館蔵/石川県指定文化財「加越能文庫」のうち)







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原本作成日:2010年6月24日;更新日:2015年3月28日