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網代錆絵四君子器局  アジロ サビエ シクンシ キキョク


網代錆絵四君子器局
石井勇介(1851-1925)作
幅47.6cm × 高さ63.9cm × 奥行30.6cm



 石井勇介は勇助塗初代・勇助(1810-86)の二男として嘉永4年(1851)に高岡鉄砲町に生まれた。父と兄の二代勇助(本名勇吉。1843-1897)を助けて、「勇助塗」の発展に尽くした。本名は「与三吉」。のち、分家独立して「勇介」と号して、多くの後進を育てた。
 勇助塗は初代勇助が中国明朝の漆器を参考に創始した高岡漆器の代名詞ともなった技法で、古代朱・うるみ色(栗色)のつや消し塗りの上に錆絵や箔絵、存星、密陀などの手法を駆使して繊細かつ優美なものである。二代はさらに玉石や貝、唐木などを使用して勇助塗を完成させた。
 本資料は網代を木地に張り付けて地紋とし、錆絵技法や玉石などで模様を立体的に表現している。蓋には梅と蘭、向かって右側面は竹、左側面は菊、中の引出しの表には松が描かれる「四君子」文様となっており、勇助塗の技法が随所に発揮された優品である。





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原本作成日:2002年7月1日;更新日:2015年3月28日