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花鳥文金銀象嵌花瓶  カチョウモン キンギンゾウガン カビン


花鳥文金銀象嵌花瓶
関義平(1857-1923)作
口径12.4cm × 高さ32.1cm
明治前期
底面陰刻銘「改請合/大日本/越中国高岡/作人 関義(花押)」


 「大日本/越中国高岡」の銘から、明治前期の輸出向け作品と思われる。
 素地は青銅鋳造に銀・赤銅・四分一・真鍮肉象嵌がなされ、文様は銀・赤銅平象嵌・金布目象嵌・金着せ・蝋流しなどの多様な技法が駆使されている。
 関義平、号は義白・義省。幼時より彫金師・白崎善平(1837-92)に師事する。明治20年(1887)頃、皇居造営に際し金具制作を依頼された白崎らに従い上京。同28年に第4回内国勧業博覧会で妙技三等賞を受賞するなど、評価を受ける。同年4月より富山県工芸学校で彫金技術を指導した。大正2年(1913)開設の富山県工業試験場でも勤務し、業界の指導にも当たる。大正10年(1921)まで在職。同12年、東京高等工芸学校教授に招聘されるが、同年8月29日没。富山県立高岡工芸高校内の胸像は、高岡大仏の原型師・中野双山による。






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原本作成日:2002年7月1日;更新日:2015年3月28日