安川乾清作「鍛鉄地竹虎文金銀象嵌鍔」 ヤスカワ ケンセイ サク タンテツジ タケラトモン キンギンゾウガン ツバ![]() 安川乾清作 縦6.9cm × 横6.7cm × 厚さ0.3cm 江戸中期(宝暦〜明和期) 高岡彫金の祖・安川乾清(けんせい)の在銘作品。 鍛鉄に地金に、岩上の虎を金・赤銅(しゃくどう。金と銅の合金)・四分一(しぶいち。銀と銅の合金)で高肉象嵌し、竹を赤銅で平象嵌された豪壮な作風の鍔。また岩は片切彫りで力強く豪快に彫られており、近世高岡においての片切彫りの初見とみられている。 初代・乾清は慶長年間、前田利長の高岡入城に従ってきた彫金(白銀)師と伝えられる。高岡白銀町に住み、代々乾清を襲名して、刀装具・装身具・煙管・文房具などを作っていたという。高岡御車山の古い金具などにその在銘作品を遺している。 現存する在銘(花押)乾清の作品では最も古格とみられるが、元禄をさかのぼる時代性はなく、宝暦から明和(1751-72)頃の作と思われる。 高岡市指定文化財。 このホームページ内の内容、画像の二次利用、直接のリンクは固くお断りします。 原本作成日:2002年7月1日;更新日:2015年3月28日 |