前田利長書状 マエダトシナガ ショジョウ縦34.5cm×横50.0cm 江戸初期(慶長年間)5月30日付。 紙本墨書 高岡城下町造成中の前田利長が側近へ、砺波郡戸出西部金屋村(現高岡市戸出西部金屋)の鋳物師に高岡へ来て仕事をするようになどと指示している文書。 その大意は「献上された三つの燗鍋は頂戴した。高岡へ引越して仕事などをするように伝えなさい。高岡での屋敷のことは町割奉行へ伝えて鋳物師たちの言う所へ与えなさい。越中年貢代官の山田与兵衛の屋敷のことも奉行へ言いなさい」と側近へ命じている。 利長は鋳物師たちへ高岡の千保川左岸へ土地(拝領地)を与え、様々な特権を与えた。高岡金屋町の鋳物産業の発祥を示す貴重な史料である。 また、新城下町の町割りの一環として金屋町を定めたのは、武士たちへの屋敷地割りと同時であったことが分かる。 高岡市指定文化財。 このホームページ内の内容、画像の二次利用、直接のリンクは固くお断りします。 原本作成日:2002年7月1日;更新日:2015年3月28日 |